タルトと私と彼女と黒豆
ものすごく胸ときめくことがあったので記す。
誕生日の日にケーキ買いに行ったんだけど担当してくれた店員さんが愛想のいい可愛らしい人で、席に座って待ってる間カウンターの中の彼女の働きぶりをぼんやり眺めてたらすごく某アイドルに似てることに気付いた。どうしようかちょっと迷ったんだけど思いきってお会計の後「あの…」って切り出してみた。
「○○に似てるって言われませんか?」
と。この時ちなみにフルネームではなく、愛称で呼んでみた。もし彼女が今までに何度か言われてるならその名前でわかるだろうと思って。
そしたら一瞬すごくびっくりした顔をした後、頷いてるような首を振ってるようなどっちとも取れないリアクションだったから「言われません?」って聞き直したら『畏れ多いです』と。『大好きなんです』って。私びっくりした。そんなことあるのか!って。みるみるうちに顔真っ赤になってうるうるしちゃってて、こっちまで気持ちが昂ってなんて声掛けていいのかわからなかったから、さっきから似てるなーってずっと思ってたってことしか言えなかった。店員さんはもう首振って謙遜するばっかりだったけど、それさえも可愛くてお礼言って店を出てからもずーっとその子のこと考えてた。
可愛かったなぁって。
私単純だから可愛い子にすぐやられてしまう。
「あの…」って切り出した時も笑顔でぐいっと顔を寄せてくれたんだよ。声を聞き取ろうとして。ああいう接客できる子ってすごいよねぇ。尊敬する。何より可愛い。
素敵な誕生日プレゼントをもらった。ありがとう。と、本人に言いたいけど変なストーカーのおばちゃんおるみたいな噂流れたら可哀想だから彼女の幸せをそっと祈る。
彼女の夢が叶いますように。夢は知らないけど。
今年は友達を作ろうかなぁなんて思ったりしたけど予定を変更して「人に話しかけていく」という目標に切り替えていく。昔はもっとできてた気がするんだけど最近あんまり人と関わらないようにして生きてたなぁと。ポジティブな話題ならもっと積極的にいってもいいんじゃないかと。いい匂いしますね、とかいい声ですね、とか。私が本当に感じたことでその人が少しでもいい気分になれるなら私もとても気分がいい。
いつも世界に与えてもらってばかりだから残りの人生で少しずつ恩返しをしていきたい。