ウチら棺桶まで永遠のランウェイ/kemio

彼のことは未だによく知らない。何歳かもわかってない。

少し前に若い子に「なんで最近の若い子はみんなああいう言い回しをするの?」って聞いたら「多分けみおだよ!けみおがそういうこと言うの!」って教えてもらって「け…み…お…?」となった私は手始めにYouTubeで動画を見てみたわけですが、なるほどこれがけみおか、と。

独特なフレーズが多くて喋るのが早いから文字数バンバン詰め込んでくる感じ。テンポが若い子に受けるのかな。最近の音楽もやたらと文字詰めるもんなぁ。テンション高めでぶわーっと勢いで喋られると引きずられてなんとなく楽しい気分になるから見てしまうのもわかる。

しかも人の痛みもわかるっぽいし若い割にいろんなこと越えてきた感もある。

とまぁ割と最近彼を知った私にとってこの本はタイムリーだったので買ってみました。

 

寄り添うような物言いだから押し付けがましくないしいいね。待ってるだけじゃなくてとにかく動かなきゃ何も始まらない!っていうポジティブな思考もすごくいいと思う。好きな人のLINEは秒で返すっていうのもいい。「35億もライバルがいるんだから」ってのも好きな人が同性だったり異性だったり、ライバルが同性だったり異性だったり、世界中の人がライバルになり得るってことに気づけてるのすごいなぁ。あなたが変な意地張ったり駆け引きしてる間に誰と距離が近づくのかわかんないよ!ってことよね。わかる。

 

私がほう…となったのは、「友達にもわざわざシェアしないような何気ないこともブチ放り投げられるような存在を永遠に求めてる」から始まるもの。「たとえば「今日晴れだね♪」みたいな」とあって、その若さでそこに行き着くのかーって。

若い頃ってもっと刺激を求めたり「ドキドキしたーい!」みたいな感じなのかと思ってたけど、特別な感情を共有することを通り越して、なんでもないことを言い合えるナチュラルな姿でいられる恋愛を望んでるってすごくいい。応援したい。

 

彼がこれからどうなっていくのか純粋に楽しみ。